設備の修理やトラブル対応を行っていると、電気図面やPLCソフトが残っていない装置に出会うことがあります。
実際の現場では、設備の導入から長い時間が経過していることも多く、次のような状況になっていることも少なくありません。
- 図面が見つからない
- PLCソフトのバックアップがない
- プログラムにコメントがない
こうした設備の修理や調査を行う中で感じることがあり、今回この記事を書きました。
一点物の設備は長期間使用される
一点物の装置は、それぞれの会社で一から設計・製作されることが多く、同じ装置はほとんど存在しません。
機械設備は一度導入すると長期間使用されることが多く、長く運用していると部品交換やメンテナンスが必要になります。
機械である以上、どこかの部品は必ず劣化や故障が発生します。
そのため、設備をできるだけ長く使用するために修理や改造を行うことになります。
設備修理でよくある問題
設備の修理や調査の依頼を受ける中で、よく困るケースがあります。
それは 電気図面やPLCソフトが残っていない場合 です。
設備のトラブル対応では、次のような状況に遭遇することがあります。
- 電気図面が残っていない
- PLCソフトのバックアップがない
- PLCプログラムにコメントがない
このような状態では、装置の動作内容をすぐに把握することができません。
PLCソフトがない場合に起きること
PLCソフトがない場合、装置がどのような制御ロジックで動作しているのかを直接確認することができません。
また、コメントがないプログラムの場合も、信号の意味や動作の意図が分かりにくくなります。
そのため、次のような内容を一つずつ調査する必要があります。
- センサーがPLCのどの入力に接続されているのか
- モーターがマグネットで駆動されているのか、インバーター制御なのか
- どの信号で装置が動作しているのか
実機を確認しながら配線や動作を追っていく必要があるため、調査には時間がかかることがあります。
また、PLCのバッテリー容量が低下し、PLCのデータが消失してしまうケースもあります。
このような場合、設備が運転できなくなり、復旧にも時間がかかるため、生産停止など大きな損失につながる可能性もあります。
装置メーカーにデータがないケース
装置メーカーに問い合わせて図面やPLCソフトを入手できれば良いのですが、次のようなケースもあります。
- 装置メーカーが廃業している
- メーカー側でも図面やソフトが残っていない
このような場合は、装置の構成や動作を確認しながら一つずつ解析していく必要があります。
図面やソフトがなくても修理は可能
図面やPLCソフトがない状態でも、設備の修理や解析を行うことは可能です。
実際の設備では、次のような方法で調査を進めていきます。
- 実機の動作確認
- 配線調査
- PLCのモニタ機能を使用した信号確認
このような作業を行いながら、装置の動作を一つずつ把握してトラブルの原因を特定していきます。
ただし、図面やPLCソフトがある場合と比べると、どうしても調査時間が長くなってしまうことがあります。
設備導入時に管理しておくべきデータ
設備を長期間安定して運用するためには、次のデータを保管しておくことが重要です。
- 電気図面
- PLCプログラム(バックアップデータ)
- HMIデータ
これらのデータを自社で管理しておくことで、
- トラブル対応
- 設備改造
- PLC交換時の復旧
などをスムーズに行うことができます。
図面とPLCソフトがあるだけで、修理や改造時の工数を大きく削減することができます。
設備を長く運用するためにも、これらのデータ管理はとても重要だと思います。
設備の調査や改造について
搬送装置やロボット設備などのPLC設計・電気設計・立上げ対応を行っています。
既存設備の
- 動作調査
- 設備改造
- PLCプログラム解析
などの相談にも対応可能ですので、お気軽にお問い合わせください。


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